僕は、僕の好きな子に復讐するー…
目立たない学校生活を送る少年、深谷 慎太郎。
慎太郎は、修学旅行の写真販売である写真を購入した。それは…同じ学年の女子、日下 類の写真だった。
日陰者の慎太郎にとって、類は太陽のように眩しい存在。
遠くから眺めるだけで精一杯だった。写真だけでも良い。
どうしても類を掌におさめてみたかった。このことは誰にも言わず、自分だけの秘密—
—のはずだった。
慎太郎と同じクラスの女子を伝って写真を勝手に入手したことが類本人に伝わってしまう。
「そのキッショい顔、二度と見せんじゃねー」
写真を取り上げられ、目の前で、好きな女の写真を、好きな女にビリビリに破かれる。
慎太郎にとっては、それはどうしても耐え難い苦痛だった。
–