汐の赤ちゃんの父親に、僕はなるッ!
あの出来事から8ヶ月が過ぎようとしていた。
僕らは仲が悪くなるどころか毎日べたべたしっぱなしで、夫婦みたいなんて言われてる。隣で、ユサユサと揺れる幼馴染の大きなお腹。
日に日に大きくなる中身はもう、再来月には出産だ。
僕はこの子の父ちゃんになるんだ。
自分の子供じゃないという事は、この際置いておこう。そういえば、汐を見る町のおじさんたちの目が変わった気がする。
ジロジロと粘りつくような、「女」を見るような視線。
当の汐は気にした様子は無いけれど・・・少し前から、汐は僕の為に花嫁修業に参加してるけど、関係あるのかな。
寄合所で夜な夜な行われている花嫁修業って一体・・・?
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