大学時代から付き合っていた恋人アツシと結婚した百合(26)。結婚から3年が経ち、アツシの父親、喜一郎(58)が近所に引っ越してくることになった。
近くに住んでいたほうが何かあったときのためにすぐに行けるから、というアツシの思いやりである。
最初は、一緒に住めばいいと提案したそうだが、「夫婦生活をジャマしたくない。」という、喜一郎のギリギリの譲歩が近所に引っ越す。ということであった。
引越しのあと、百合は喜一郎のところに月に1回程度、顔を出すようになった。
喜一郎の妻は10年前に他界しており、男だけでは何かと大変かと思ったからだ。
それから1ヶ月経ったある日、百合は泣きじゃくりながら喜一郎の家に来た。聞けばどうやらアツシが百合に強く当たったそうだ。アツシの仕事がうまく行っていないのは喜一郎も前から聞いていた。家に入れて慰め、電話でアツシをなだめた。
百合は家には戻りたくないというので、落ち着くまでは喜一郎の家に居させることを伝えた。
普段は無愛想だが、「アツシと仲直りするまではここに居なさい」と言って微笑んだ喜一郎の顔に、百合は男を感じてしまう。落ち着きがあり、優しくて、守ってくれるような。そんな喜一郎に、百合は次第に惹かれていくのであった・・・。
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