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最後の花 / やさしい狛犬

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最後の花

あなたがつけてくれた名前。それが私に命を与える。

森の奥深くに棲む人間ではない女の子、カレン。
自分を育ててくれた母親的存在である種族のリーダー、ハンナや他の女の子たちと共に同じ家で暮らし、目まぐるしい毎日を送っていた。
日々の仕事はもっぱら、森に足を踏み入れた人間の男たちの精液を奪うこと。
種族にとって唯一の食料となる秘密の花は、精液でしか育たないのだ。
大きな乳房を持ちながら、その純情な性格からなかなか人間の男とえっちすることができず、精液を取ってこられないカレンはみんなから落ちこぼれ扱いされていた。

そんなあるとき、森の中でひとりの少年と出会う。
自分よりも年下らしいこの少年は、「森に棲むという女の形をした化け物を退治しに来た」と言ってカレンに剣を向けてきて――。

本文約7万9,000字
A5判(縦長)全219ページ
B5判(横長)全129ページ

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