あらすじ
魂の番に捨てられたオメガの氷見華月は、魂の番と死別した幼馴染でアルファの如月帝一と共に暮らしている。
いずれはこの人の番になるのだろう……華月はそう思っていた。
そんなある日、帝一の弟であり華月を捨てたアルファ・如月皇司の婚約が知らされる。一度は想い合っていた皇司の婚約に、華月は――。
たとえ想い合っていても、魂の番であったとしても、それは悲しい運命の始まりかもしれない。
アルファで茶道の家元の次期当主と、オメガで華道の家元で蔑まれてきた青年の、切ないブルジョア・ラブ・ストーリー。ページ数:554ページ
文字フォント:14pt※男性の妊娠表現があります
※アフターストーリー収録
※サンプルでは2ぺージ綴りですが、実際は1ページずつの表示になりますキャラクター紹介
氷見 華月(ひみ かづき)
21歳
資産家で華道家の家元の四人兄弟の末っ子(兄一人、姉二人)。 アルファ家系の中で唯一オメガ性で生まれてしまい、家族から虐待を受けて育つ。 大人しく控えめな性格で、やや根暗。 魂の番を得たが、ある事件がきっかけで拒絶されて捨てられたオメガ。如月 皇司(きさらぎ こうじ)
18歳
華月の幼馴染であり、華月を捨てたアルファ。 資産家で茶道家の家元の次男として生まれた。 無口で不器用。だが華月への想いに対しては一途だった。 ある事件がきっかけで華月を拒絶する。 帝一の八つ年の離れた弟。如月 帝一(きさらぎ ていいち)
26歳
アパレル会社社長兼デザイナー 皇司の兄であり、華月の幼馴染。 面倒見がよく、懐の中に入れた相手に対してはかなり心を砕くが、それ以外の人間に対しては冷たい。 魂の番と死別したという過去を持つ。有野 悠(ありの ゆう)
華月の高校時代の友人。 オメガ性であり、華月と皇司との恋路を応援している。 父がアルファで母がオメガという家庭で育ったため、オメガとしての生き方を徹底的に叩き込まれた常識人。 皇司のことが少し苦手。
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