「あたし、どうしようもないことって好きよ」
■ストーリー
フレキシブルに成長するとある国の都市。
流れ者の女――ミータオは、幼馴染のリョウと共に住処としていた貧民窟を政策で取り壊され、
今ではストリップ劇場の踊り子をしながらアパートで二人暮らしをしている。
かつて悪い薬に侵されていたリョウは、ミータオの介護をうけて薬断ちの最中だ。
そんなある日、ステージに一目惚れしたという富豪の男・ウツブシがミータオをつけ回すようになる。ウツブシは言う。
「君は本当は、こんなところにいるべき者ではないのではないか」
リョウとミータオの関係は少しずつ壊れていく。■概要
「芙蓉の浄土に安き給う(ふようのじょうどにおきたまう)」は背景、文章、音楽、音声のみで進行する一本道の18禁サウンドノベルです。
どこか噛み合わないまま日々を過ごしていく男女や、
出自からして自分を肯定する力が一切なく生きていることが後ろめたい男や、
そんな男を心から愛して支えようと空回りを続ける女や、
選択によってはけなげな女が、実にあっさり別の男に奪われてしまう展開が好きな人におすすめです。つまり今回はマルチエンドです。選択肢は一度、エンディングは二種類です。
恋仲の男女が引き裂かれて、女が他の男に寝取られる展開を好ましく思わない方へはあまりおすすめできません。
■スタッフ
制作
企画・シナリオ:山野詠子
キービジュアル:おおむね鶴川
音楽:Tirami su Amore!声の出演
ミータオ:手塚りょうこ
リョウ:三橋渡
ウツブシ:九財翼スファン:近衛頼忠
沙羅:シスイ■キャラクター
ミータオ(cv.手塚りょうこ)
ストリッパーをしている。
幼い頃の記憶があいまいで、気がついたら貧民窟に流れ着いていた。
そこで同じ年頃のリョウと出会い、運命を共にすることになった。
踊りはとても上手で、ハードに踊って肉体が追いつめられると奇妙なトランス状態に陥る。
自分でもルーツのわからない歌をよく口ずさむ。リョウの子守歌としても。
リョウのことが大好き。男には尽くすタイプ。リョウ(cv.三橋渡)
ミータオの幼馴染であり、名付け人。
幼い頃に貧民窟でミータオと出会い、助け合って暮らすようになるが、
そのうち近場で流通し始めた麻薬に呑まれてしまう。
現在はどうにか立ち直っている。ウツブシ(cv.九財翼)
30代くらいの男性。
進展目覚ましい国で成り上がった金持ちの男。
もったいつけた話し方をする。
自分が富めるものだという自覚があり、それを隠しもしない。
気まぐれで立ち寄った劇場で見たミータオに執着するようになり、
彼女の過去や現在の暮らしを嗅ぎまわる。
–