種付けおじさん異世界へ ~孕ませ士種蒔権蔵、エルフの里へ流れ着く編~
あなた──種撒権蔵は、大勢の子供たちに見守られて、今まさに天寿をまっとうしようとしていた。
ここは日本ではない、遠い異国の地。
良い女とのセックスが大好きだけれども、いまいちイケてる外見ではないあなたは、若いころは死に物狂いで働いた金で風俗に通い詰めて紳士的な太客として名を馳せ、もう少し年をとってからは馴染みの水商売の情の故国の故郷にボランティアで大金を注ぎ込んで、それと引き換えに現地の美女とあとくされの無いセックスをし、妊娠したら子供を生ませ、学校に入れてやり、大人になるまで面倒を見たりした。不衛生な売春宿で乱暴な客に身体を売ることに比べれば月とスッポン天国と地獄と、その国の貧困層には感謝され、日本では金にモノを言わせて女を喰いまくるクズ扱いされたりもして、一時はニュースに出たこともあった。金で女を抱いて感謝されることもあれば、ジャパニーズマネーで無責任に女を喰いまくるクソ野郎と言われることもあった。
外野は色々うるさかったが、権蔵はただただ、良い女とあとくされの無いセックスがしたかっただけだ。職業で身体を売っているから、それを適正な価格で買うだけだ……とは言っても、まあ、先進国の善良な識者には、やはりクソ野郎扱いされても仕方がないだろう。権蔵自身もそうだなとは思う。別にみんな身体を売りたくて売っているわけではないのだから。でもだからこそ、嫌がる相手に無理強いはしなかったし、しっかりとした報酬を心掛けた。50歳を過ぎたころには自分でも売春宿をいくつか経営して、そこで働く女性の待遇の改善や、衛生環境や医療の充実、そこから脱出しようとする女性の社会的支援等などに血道をあげた。誘拐されたり、殺されそうになったこともあったっけ。それがこうして、大勢の子孫──百を超す子供や孫に囲まれてベッドの上で死ぬことが出来るのだから、有難いことこの上ない。
必死に金を稼ぎまくり、それを使いまくった数十年。
ああ、まだまだ良い女とやりたかったなあ。「お父さん、何かやり残したことはありますか。僕たちに出来ることはありますか?」
「お前たちにしてもらうことは何もない。幸せな人生だったよ。やり残したことは沢山ある」
「まだまだ、もっともっと、たくさんの女性とお付き合いしたかった?」
「その通りだ」
「最後までお父さんらしい」笑顔の子供たちの瞳が濡れて涙が落ちる。こんな良い天気なのに雨を降らせるんじゃないよと笑いながら、権蔵は静かに瞳を閉じた。享年98歳。最後の悪戯とでも言うように、勃起しながら権蔵は死んだ。
………………
…………
……と思ったら、権蔵は何だか真っ白い空間にいた。
身体が軽い。両手を見る。管につながれてしわくちゃだったはずの指や手のひらは、なんだか脂ぎっていた。
裸の全身も脂がのりつつ筋肉が張っている。30代前半ほどの、体力も気力も充実していた時の自分の肉体だった。
さてはここが天国か?と、いぶかしむ権蔵の目の前で、きらきらと光が人の形を形成した。
そして次の瞬間、そこに立っているのは極上の肉付きをした熟女が立っていた。垂れ目がちな瞳。ふっくたとした頬。柔らかな性格をにじませた顔だち。
肉体もその心のうちを表したように、どこもかしこも、むちむち、むっちりとしていた。
柔らかな爆乳、大きく実った爆乳、指が沈み込んでしまいそうな太もも。
女神様と表現するのがピッタリの女性。「女神様……」
「はい。その通りです。わたくしは、女神マリアンヌでございます。アンヌで結構ですよ」うふふと笑う女神さまが言うには、権蔵は前世でだいぶ善行を積んだので、ご褒美に何か一つお願いを叶えてくれるということだった。金で女性を買いまくった男が善行ですか?と、困惑する権蔵にマリアンヌが言う。善行とはそれを成すときの心意気ではなく、世界に生み出した結果を持って判断するのです。女神様にそう言われれば、はいそうですかと納得するしかない。そして願いごとを叶えてくれると言うなら、権蔵に言えることは一つしか無いのだった。
「女神様のような魅力的な女性を前にして出来るお願いと言えば、一つだけでしょう。抱かせて下さい」
「えっ、ええっ!?」
「抱くって言っても、ハグじゃないですよ。セックスです。がっつり、セックスさせてください。女神様の、その熟れに熟れてオスを無意識に誘いまくってるけしからんデカ尻をワシ掴みにして、後ろから動物のようにバコバコとチンポを突っ込ませて、そのドスケベすぎる爆乳を前後にゆっさゆっさと揺らさせてください」──女神様ともあろうものが嘘をつけるはずもなく、五分もしないうちに、獣のような声が女神様の口から溢れ出た。
──そしてその女神様との濃厚種付け交尾をきっかけに、権蔵は見知らぬ世界で、まだ見ぬ美女を相手に、チンポを振るいまくることになるのだった。キャラクタ紹介(1)
【エミリア】
アリスタリア氏族の治めるエルフの里、その防衛隊長。
氏族は大昔に男たちと袂を分かって生まれた一族で、里には女性しかいない。
森を捨てて人間たちと暮らすことを選んだ男たちのなかにはエミリアの伯父などもいたので、男という存在を憎んでいるふしがあるが、あなたに命を助けられたことは事実なので、「……ぐぬぬッ」と思いながらも、ひとまず里に受け入れる判断をした村長に従っている。性に対して非常にウブであり、免疫がないので潔癖気味。その反面、性欲が非常に強く、そんな自身を嫌悪しながらも、鍛錬のあとに昂った気持ちを鎮める自慰が毎晩の日課になっている。
【リィナ】
エミリアの妹。姉に代わって家事の一切を取り仕切るしっかり者。
10年前に里を襲った流行り病で両親を亡くしており、以降は姉と二人暮らしの生活を送っている。
高い家事スキルを有するかたわら、弓も剣も魔法もあまり得意ではなく、姉からはあまり一人で森の奥(人間たちからしたら森の浅い部分)をうろつかないように言われている。人間たちの滑稽本や恋愛小説が好きで、エルフの行商人にお小遣いを託しては買ってきてもらっている。かなり耳年増な少女で、性に対して興味津々であり、姉の10倍はエロく、交尾に対して積極的である。
【ターニャ】
エルフの里の防衛隊長補佐。両手斧を得意としており、見た目に見合わぬ凄まじい威力のぶちかましや、防御不能な猛烈な斬撃を繰り出して敵や魔物を打ち倒す。
ウッドエルフ種だが、ドワーフの血が入っているらしく、
リィナと同じくらいに小柄な身長でありながら凄まじくパワフルで、胸はエミリアに負けず劣らずの爆乳。また、肌の白さが特徴のアリスタリサ氏族のウッドエルフだが、ターニャは体質なのか、健康的に日に焼けた肌をしている。生まれてこのかた男を見たことがなく、女性の中で生きてきたので、男女の機微とか、性的な羞恥心とか、そういったものとは無縁なのだが……?
【イレーナ】
アリスタリア氏族の治める里の長。少し珍しいダークエルフ種。
後述する女神マリアンヌに負けず劣らずの熟れ熟れ熟女。
エルフにしては珍しいほどの豊満な肉付き。
ただしこちらは神経質そうな、生真面目そうな顔だちをしており、性格がキツそう。彼女は100年以上前、アリスタリア氏族が男たちと別れる前から森で暮らしており、そのころには夫がいた。子供には恵まれなかったが里のなかでは数少ないセックスの
経験者であり、淡泊なエルフにしては年々性的欲求不満が高まっていく自分を恥じている。そんなところに、理性では嫌悪しつつも肉体は求めてやまないオス──あなたがやって来てしまう。
キャラクタ紹介(2)
マリアンヌ
全ての平行宇宙を司っている、たくさんいる神様のうちの一人。豊穣のマリアンヌ。長いので親しいものたちにはアンヌと呼ばせている。
優しそうな垂れ目がちの瞳、ふっくらとした頬、ゆるくウエーブの掛かった美しい金の長髪。おっとりとした美貌にふさわしい、めちゃくちゃに柔らかそうな爆乳、むっちむちの尻と太もも。オスを誘ってやまない、抱き心地の良さそうな極上の肉の持ち主。
良い人生を送ったあなたに何でも一つだけご褒美を──とあなたに提示したところ、セックスを要求され、承諾することに。
※エッチシーンは少ないので注意※
シオン
「あたしは里の皆と違って、外で遊んでるッスから。冒険者の楽しみなんて、飯と酒と交尾しか無いッスもん。そんな冒険者としょっちゅう付き合って行商してりゃ、こうなるッス……☆」
里で行商人をしているハーフエルフの女性。エミリアの幼馴染。父が人間、母がダークエルフで、肌は褐色。父は普通に寿命で死んでいる。
よく人里を訪れているので人族に慣れており、特に偏見なども無い。“ エルフにだって良いやつも悪いやつもいるし、人間も同じじゃないッスか?”と、サバサバしている。そしてサバサバしすぎているので、人里の酒場で男を逆ナンしてはハメを外したりしている。
※エッチシーンは少ないので注意※
あなた
この物語の主人公。つまりあなた。
死ぬ気で働き金を稼ぎまくり、貧困にあえぐ遠い異国の一地方で、金で女を買いまくり、抱きまくり、子供を作りまくり、高等教育を受けさせ、定職につかせ、その地で身体を売る女性の環境を整え、生涯にわたって自分とかかわった女生とその子供たちの面倒を見続けた。
金で女性を買うという行為の後ろめたさからした偽善的行為だが、それでも感謝されつつ天寿をまっとうする享年98歳。そしてその後、女神マリアンヌと謁見してセックスした結果、彼女が新たな世界を受胎し、そこに全盛期の姿で転生することになる。種付け士という職業と、チートなステータスを得て……
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